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感応
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かんのう
ふりがな文庫
“
感応
(
かんのう
)” の例文
旧字:
感應
「忠誠の鉄心、われら土匪にすら通ず、いかで天の
感応
(
かんのう
)
なからん。——君よ、他日来たまえ。われかならず汝南の城をお譲りせん」
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その真実の精神は
仏陀
(
ぶっだ
)
も
感応
(
かんのう
)
在
(
ましま
)
して、この誰もが入り難い厳重なる
鎖国
(
さこく
)
内に到達して、今日まで仏教を修行することが出来たのである。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
かりに催眠術師が生きた人間に対してそういう
感応
(
かんのう
)
をあたえ得るとしても、生きていないもの……すなわち椅子やドアのような物に対して、それを
世界怪談名作集:02 貸家
(新字新仮名)
/
エドワード・ジョージ・アール・ブルワー・リットン
(著)
そもそも海を
観
(
み
)
る者は河を恐れず、大砲を聞く者は
鐘声
(
しょうせい
)
に驚かず、
感応
(
かんのう
)
の習慣によって
然
(
しか
)
るものなり。人の心事とその
喜憂
(
きゆう
)
栄辱
(
えいじょく
)
との関係もまた
斯
(
かく
)
のごとし。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
研究するということの霊感を
感応
(
かんのう
)
し体得することの出来たような異数に幸運な学生を除いては、通り一遍のままで卒業した多数の学生には、それは無理もないことである。
九谷焼
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
▼ もっと見る
考えると何でもその時は
死神
(
しにがみ
)
に取り着かれたんだね。ゼームスなどに云わせると副意識下の
幽冥界
(
ゆうめいかい
)
と僕が存在している現実界が一種の因果法によって互に
感応
(
かんのう
)
したんだろう。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
感応
(
かんのう
)
ありて、一念の誠
御心
(
みこころ
)
に
協
(
かな
)
い、
珠運
(
しゅうん
)
は
自
(
おの
)
が
帰依仏
(
きえぶつ
)
の
来迎
(
らいごう
)
に
辱
(
かたじけ
)
なくも
拯
(
すく
)
いとられて
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
いわゆる
火花式
(
スパークテレグラフィー
)
またドイツのテレフンケンシステムと称するもので、すなわち
感応
(
かんのう
)
コイルを用いて強烈なる火花を起し、その放電によって電波を生ずるのであるが、かくして起った波は不規則で
無線電信の近状
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
「八大龍王、
感応
(
かんのう
)
あらせたまえ」
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「神事を行うに、など兵法を用いんやじゃ。お屋形(正成)のまっ直なお心をうかがって、この
爺
(
じい
)
などはおそれ入った。いまに見い、神の
感応
(
かんのう
)
あって、かならず大雨を見ようわえ」
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こんなものを相手にして鳴いて見せたって、
感応
(
かんのう
)
のあるはずはないのだが、そこが、ひもじい時の神頼み、貧のぬすみに恋のふみと云うくらいだから、たいていの事ならやる気になる。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
いや、蝙蝠にかぎることはない、なんでも動物
霊気
(
れいき
)
の
感応
(
かんのう
)
を必要とするのだから、ねずみでも
猫
(
ねこ
)
でもいいが、いまこの
塔中
(
とうちゅう
)
には蝙蝠よりいないのだから、ぜひそれへ指でもふれたいのである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
感
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
応
常用漢字
小5
部首:⼼
7画
“感応”で始まる語句
感応寺
感応編
感応院
感応音