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御面影
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おんおもかげ
ふりがな文庫
“
御面影
(
おんおもかげ
)” の例文
蜀紅
(
しょくこう
)
の
錦
(
にしき
)
と言う、
天蓋
(
てんがい
)
も広くかかって、
真黒
(
まくろ
)
き
御髪
(
みぐし
)
の
宝釵
(
ほうさい
)
の玉一つをも
遮
(
さえぎ
)
らない、
御面影
(
おんおもかげ
)
の
妙
(
たえ
)
なること、
御目
(
おんまな
)
ざしの美しさ、……申さんは
恐多
(
おそれおお
)
い。
七宝の柱
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
右
(
みぎ
)
の
歌
(
うた
)
を
歌
(
うた
)
い
終
(
おわ
)
ると
共
(
とも
)
に、いつしか
私
(
わたくし
)
の
躯
(
からだ
)
は
荒
(
あ
)
れ
狂
(
くる
)
う
波間
(
なみま
)
に
跳
(
おど
)
って
居
(
お
)
りました、その
時
(
とき
)
ちらと
拝
(
はい
)
したわが
君
(
きみ
)
のはっと
愕
(
おどろ
)
かれた
御面影
(
おんおもかげ
)
——それが
現世
(
げんせ
)
での
見納
(
みおさ
)
めでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
思いがけなき所にて思いがけなき君の姿を見申
候
(
そうろう
)
。たとい装いを変え給うとも、三年このかた
夢寐
(
むび
)
にも忘れぬ
御面影
(
おんおもかげ
)
を、いかで見逃し候べき。
妾
(
わらわ
)
は始めより頭巾の女の君なる事を承知
仕
(
つかまつり
)
候。
秘密
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
範宴は
夙
(
と
)
くから、聖徳太子のなしたもうた大業と御生涯とを、景慕していて、折もあらば、太子の古廟にこもって、夢になりと、その
御面影
(
おんおもかげ
)
を
現身
(
げんしん
)
にえがいてみたいと宿望にしていたのである。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
影
常用漢字
中学
部首:⼺
15画
“御面”で始まる語句
御面
御面倒
御面相
御面會
御面会
御面晤
御面体
御面唔
御面師
御面蒙