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御台
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みだい
ふりがな文庫
“
御台
(
みだい
)” の例文
旧字:
御臺
あづちのおしろにはお留守居役の
蒲生
(
がもう
)
右兵衛大夫どのが手うすのにんずで
御台
(
みだい
)
やお女中さまがたをしゅごしておいでなされました。
盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
名は岩路、
御台
(
みだい
)
さま付きの腰元が、なにやらうろたえ顔にこっそりと参りましてな、いやはや、根ほり葉ほりききますことききますこと。
右門捕物帖:31 毒を抱く女
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
畠山六郎は
御台
(
みだい
)
の
詞
(
ことば
)
によって右大将家をあやめないことを知って安心したものの、無礼者と云った詞が耳の底にこびりついていてきみがわるかった。
頼朝の最後
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
あたかもお
館
(
やかた
)
の
法度
(
はっと
)
を犯して裏庭から
御台
(
みだい
)
のお
情
(
なさけ
)
で落ちて
行
(
ゆ
)
くように、
腕車
(
くるま
)
で歌枕に送られたが、後を知らず、顔色も悪く未明に起きると、帯を取って、
小取廻
(
ことりまわし
)
に
尖
(
さき
)
を渡して
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
主君の
勝頼公
(
かつよりこう
)
をはじめ、
御台
(
みだい
)
さま、
太郎君
(
たろうぎみ
)
さま、一門のこり少なの人数をひきいて、
天目山
(
てんもくざん
)
のふもとまで落ちていきましたが、目にあまる
織田
(
おだ
)
徳川
(
とくがわ
)
の両軍におしつつまれ、みな
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
(首を振り夢中になり唄う)これは世間の女房の
名寄
(
なよせ
)
。お
后
(
きさき
)
様には
政所
(
まんどころ
)
、北の方には
御台
(
みだい
)
様、奥方ご新造ご内室、おかみさんにはお
内方
(
うちかた
)
、
嬶左衛門内
(
かかあざえもんうち
)
の奴(坐り込む)馬鹿だね、あははははは。
瞼の母
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
右に
御台
(
みだい
)
、左にご
簾中
(
れんちゅう
)
を従えさせまして、吹上
御苑
(
ぎょえん
)
に臨時しつらえましたお土俵の正面お席にお着座なさいました。
右門捕物帖:12 毒色のくちびる
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
関白殿を始めとして
御台
(
みだい
)
様やお部屋様方にもたいそう眼をかけて戴いている、さすれば此方も御恩の程を有難く思い、真心を以てお仕え申すのは当りまえ
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
己がその罪悪の
発頭人
(
ほっとうにん
)
のような気がして、恐ろしくてじっとしていられなかったが、
御台
(
みだい
)
からも禁ぜられているうえに、事件が事件であるから口外することもできなかった。
頼朝の最後
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「
御台
(
みだい
)
さまは」
私本太平記:07 千早帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
宮仕えをする者が一人もなくなってしまいましたから、わたくしなぞは数へも入らぬ詰らぬ身分ではありますけれども、
御台
(
みだい
)
や御公達のおんありさまを拝みますにつけ
三人法師
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
それは実朝の
御台
(
みだい
)
を迎えに往くためであった。実朝の御台は
奏聞
(
そうもん
)
を経て、
坊門大納言信清卿
(
ぼうもんだいなごんのぶきよきょう
)
の
息女
(
そくじょ
)
を迎えることになったので、鎌倉では
容儀
(
ようぎ
)
花麗
(
かれい
)
の
壮士
(
そうし
)
を選んでそれを迎いに往かした。
頼朝の最後
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
一匁いくらという
高直
(
こうじき
)
のお身おからだをのせながら、右に
御台
(
みだい
)
、左に
簾中
(
れんちゅう
)
、下々ならばご本妻におめかけですが、それらを両手に花のごとくお控えさせにあいなり、うしろには老女、お
局
(
つぼね
)
右門捕物帖:05 笛の秘密
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
台
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
“御台”で始まる語句
御台所
御台様
御台場
御台所町
御台様付
御台所政子