御像おすがた)” の例文
(明神様の御像おすがたを、和尚さんが抱いて出たのでございます。お慰みに、と云って、私は出はいたしません。明神様も、御迷惑だったでしょう。)
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いや、それよりはこれまでのどの仏菩薩の御像おすがたにも似ていないのでございます。別してあの赤裸あかはだか幼子おさなごいだいてるけうとさは、とんと人間の肉を女夜叉にょやしゃのようだとも申しましょうか。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
お不動様の御像おすがたの前へ、かんかん燈明を点じまして、そのは一晩、てまえが附添ったほどでござります。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
貴下あたたがたには、仏教、すなわち偶像教でないように思召おぼしめしが願いたい、御像おすがたの方は、高尚な美術品を御覧になるように、と存じて、つい御遊歩ごゆうほなどと申すような次第でございますよ。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
貴下あなたがお話しになりました、その、御像おすがたのことについて、恋人云々うんぬんのお言葉を考えて見ますると、これは、みだらな心ではのうて、かたこそ違いまするが、かすかに照らせやまの月
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
釈迦しゃか文殊もんじゅ普賢ふげん勢至せいし観音かんおん御像おすがたはありがたいわけではありませんか。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いき御像おすがたですわね。」
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)