徐州じょしゅう)” の例文
燎原りょうげんの火とばかり、魔の手をひろげて行った黄巾賊の勢力は、今では青州せいしゅう幽州ゆうしゅう徐州じょしゅう冀州きしゅう荊州けいしゅう揚州ようしゅう兗州えんしゅう予州よしゅう等の諸地方に及んでいた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
燕王乃ち館陶かんとうより渡りて、東阿とうあを攻め、汶上ぶんじょうを攻め、沛県はいけんを攻めて之を略し、遂に徐州じょしゅうに進み、城兵をおどしてあえて出でざらしめて南行し、三月宿州しゅくしゅうに至り
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「そうだ。ちょうどもう二年前ねんまえになるな。わたしはその徐州じょしゅう進軍しんぐんする、れつなかはいっていたのだ。みんなここへおすわり。そのときのことをはなしてあげよう。」
村へ帰った傷兵 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「隊員のかずがすくなくなっても、日中戦争の徐州じょしゅう攻略のときのように、うまい作戦をたてれば成功することもあるんだ。よし、やっぱり決死隊を作って一か八か攻めてゆこう」
大空魔艦 (新字新仮名) / 海野十三(著)
陳大夫ちんたいふの息子陳登ちんとうは、その後も徐州じょしゅうにとどまって城代の車冑を補けていたが、一日、車冑の使いをうけて、何事かと登城してみると、車冑は人を払って
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
徐州じょしゅう進軍しんぐんのときは、大雨おおあめあとだったので、たぶんぼくたちのまえ出発しゅっぱつしたうまだろう。
村へ帰った傷兵 (新字新仮名) / 小川未明(著)
途中、徐州じょしゅう江蘇省こうそしょう・徐州)まで来ると、太守陶謙とうけんが、わざわざ自身、郡境まで出迎えに出ていた。そして
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
徐州じょしゅういよいか、みよいか
村へ帰った傷兵 (新字新仮名) / 小川未明(著)
荊州けいしゅう劉表りゅうひょう、河北の袁紹えんしょうとむすび、五十万の軍勢をおこす。また西涼の馬騰ばとう并州へいしゅう韓遂かんすい徐州じょしゅう玄徳げんとくなんども、各地から心をあわせて一せいに起ち、その兵七十万と聞えわたる。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
袁術が淮南をすてて河北に行くには、かならず徐州じょしゅうの地を通らねばなりません。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まもなくまた、はく中の大兵は、徐州じょしゅう沛県はいけん芒蕩山ぼうとうざんへ出撃して行った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)