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底事
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なにごと
ふりがな文庫
“
底事
(
なにごと
)” の例文
研
(
と
)
ぎ澄したる
剣
(
つるぎ
)
よりも寒き光の、
例
(
いつも
)
ながらうぶ毛の末をも照すよと思ううちに——
底事
(
なにごと
)
ぞ!音なくて
颯
(
さ
)
と曇るは霧か、鏡の
面
(
おもて
)
は巨人の息をまともに浴びたる如く光を失う。
薤露行
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
廣
(
ひろ
)
い
樣
(
やう
)
でも
狹
(
せま
)
いのは
滊船
(
きせん
)
の
航路
(
かうろ
)
で、
千島艦
(
ちしまかん
)
とラーヴエンナ
號
(
がう
)
事件
(
じけん
)
の
實例
(
じつれい
)
を
引
(
ひ
)
く
迄
(
まで
)
もなく、
少
(
すこ
)
しく
舵機
(
かぢ
)
の
取方
(
とりかた
)
を
※
(
あやま
)
つても、
屡々
(
しば/\
)
驚怖
(
きやうふ
)
すべき
衝突
(
しようとつ
)
を
釀
(
かも
)
すのに、
底事
(
なにごと
)
ぞ、
怪
(
あやし
)
の
船
(
ふね
)
海蛇丸
(
かいだまる
)
は
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
除夕
(
じょせき
)
の作に「家家家裏合家歓。児女団欒笑語親。底事寄居蕭寺客。梅花併影只三人。」〔家家家裏合家ノ歓/児女団欒笑語ノ親/
底事
(
なにごと
)
ゾ寄居ス蕭寺ノ客/梅花影ヲ
併
(
あわ
)
セテ只三人ノミ〕
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
こは逍遙子が言に、今の批評家狂言作者に向ひて「ドラマ」を求むるは
底事
(
なにごと
)
ぞとありしに
据
(
よ
)
りたるなるべし。されど逍遙子が所謂「ドラマ」には、單に戲曲といはむよりは廣き義あり。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
此年文化四年に蘭軒は長崎にあつて
底事
(
なにごと
)
を
做
(
な
)
したか、わたくしはこれを
詳
(
つまびらか
)
にすることが出来ない。
葌斎
(
かんさい
)
詩集を検するに、その交つた人々には徳見
訒堂
(
じんだう
)
があり、
劉夢沢
(
りうむたく
)
があり、長川某がある。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
「去年詩画騒動」とは
底事
(
なにごと
)
か未だ考へない。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
底
常用漢字
小4
部首:⼴
8画
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
“底”で始まる語句
底
底冷
底止
底力
底意
底光
底土
底意地
底深
底澄