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庇様
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かげさま
ふりがな文庫
“
庇様
(
かげさま
)” の例文
「はあ、お
庇様
(
かげさま
)
で
大分
(
だいぶ
)
快
(
い
)
い
方
(
ほう
)
で……。何、大丈夫だとお医者も云って居ますが……。何しろ、一時は
胆
(
きも
)
を潰しましたよ。」
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「何んともハイ
御
(
ご
)
しんせつに言わっせえて下せえやして、お
庇様
(
かげさま
)
で、
私
(
わし
)
、えれえ
手柄
(
てがら
)
して礼を聞いたでござりやすよ。」
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
真個
(
ほんとう
)
にそうなりましたら、どうしましょう。お
庇様
(
かげさま
)
で
助
(
たすか
)
りましてございますよ。ありがとう存じます。
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何しろ、お
庇様
(
かげさま
)
で
種々
(
いろいろ
)
の興味ある発見を
為
(
し
)
ました。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「滝さん、それでこそお前さんだ、ああ、富山じゃあ
良
(
い
)
い事をした、お
庇様
(
かげさま
)
で
発程栄
(
たちばえ
)
がする。」
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「どうもありがとう——尋ねたいにも人通りがないので困っていました。——お
庇様
(
かげさま
)
で……」
夫人利生記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お
庇様
(
かげさま
)
で、ここん処、ずっと売切っております。いえ、お場所は出来ます。いえ、決して無理はいたしません。そのかわり、
他様
(
ほかさま
)
と
入込
(
いれご
)
みで、ご不承を願うかも知れません。
白花の朝顔
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それでも大事にして置かないと、院長は
家中
(
うちじゅう
)
の稼ぎ人で、すっかり経済を引受けてるんだわ。お
庇様
(
かげさま
)
で一番末の妹の九ツになるのさえ、早や、ちゃんと嫁入支度が出来てるのよ。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
心掛
(
ここころがけ
)
の
可
(
よ
)
い、勉強家で、まあ、この湯治場は、お
庇様
(
かげさま
)
とお
出入
(
でいり
)
さきで稼ぎがつきます。
怨霊借用
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「余りそうでもありません。しかしまあ、お
庇様
(
かげさま
)
、どうにか蚊帳もありますから。」
女客
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お
庇様
(
かげさま
)
でどうやら助りました。もう退院をしまして宜しいそうで、後の保養は、河野さんの皆さんがいらっしゃる、清水港の方へ来てしてはどうか、と云って下さいますから、参ろうかと思います。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お
庇様
(
かげさま
)
を持ちまして、女の子は
撫切
(
なでぎり
)
だと、
呵々
(
からから
)
と笑う
大気焔
(
だいきえん
)
。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
(お
庇様
(
かげさま
)
で、この頃の悪い陽気にも障らなくなりましたよ。)
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「お
庇様
(
かげさま
)
で。」
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
庇
漢検準1級
部首:⼴
7画
様
常用漢字
小3
部首:⽊
14画
“庇”で始まる語句
庇
庇護
庇髪
庇合
庇間
庇護者
庇下
庇蔭
庇陰
庇廂