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幾
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ちか
ふりがな文庫
“
幾
(
ちか
)” の例文
人の一生を水晶の如く透明なるものと思惟するは非なり、行ひに於いては或は完全に
幾
(
ちか
)
きものあらむ、心に於ては誰か欠然たらざる者あらむ。
心機妙変を論ず
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
此の確信ある絶望は、一種の愉悦でさえある。それは、意識せる・勇気ある・楽しさを以て、以後の生を支えて行くに足るもの——信念に
幾
(
ちか
)
いものだ。快楽も要らぬ。インスピレーションも要らぬ。
光と風と夢
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
絵そのものよりも寧ろ描く意気に於て二人の間に
幾
(
ちか
)
いものがある。尤も、それは僕が石井氏の絵を好むと同時にデュピュイの絵を愛するという、僕の主観裡に於て二人が握手しているのかも知れない。
銷夏漫筆
(新字新仮名)
/
辰野隆
(著)
故
(
ゆえ
)
にその効たるや、智を増すことは
史乗
(
しじょう
)
に
如
(
し
)
かず、人を
誡
(
いまし
)
むるは格言に如かず、富を致すは工商に如かず、功名を得るは卒業の券に如かざるなり。ただ世に文章ありて人すなわち
以
(
もっ
)
て具足するに
幾
(
ちか
)
し。
惜別
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
之
(
これ
)
に
説
(
と
)
く
者
(
もの
)
能
(
よ
)
く
人主
(
じんしゆ
)
の
逆鱗
(
げきりん
)
に
嬰
(
ふ
)
るる
無
(
な
)
ければ
則
(
すなは
)
ち
(一一五)
幾
(
ちか
)
し
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
▼ もっと見る
世間もし涙を神聖に守るの
技
(
わざ
)
に
長
(
た
)
けたる人を挙げて主宰とすることあらば、
甚
(
いた
)
く悲しきことは跡を絶つに
幾
(
ちか
)
からんか。
山庵雑記
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
幾
常用漢字
中学
部首:⼳
12画
“幾”を含む語句
幾許
幾何
幾日
幾干
庶幾
幾時
幾度
幾分
幾多
幾人
幾年
幾個
幾重
幾通
幾千
幾歳
幾条
幾夜
幾箇
幾曲
...