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幾処
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いくところ
ふりがな文庫
“
幾処
(
いくところ
)” の例文
旧字:
幾處
胴中には青竹を
破
(
わ
)
りて曲げて環にしたるを
幾処
(
いくところ
)
にか入れて、竹の両はしには
屈竟
(
くっきょう
)
の
壮佼
(
わかもの
)
ゐて、支へて、
膨
(
ふく
)
らかに
幌
(
ほろ
)
をあげをり候。
凱旋祭
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
既に
幾処
(
いくところ
)
の実景の夢と符合するさへ有るに、またその殊に夢の夢なる
一本
(
ひともと
)
百合のここに在る事、
畢竟
(
ひつきよう
)
偶合に過ぎずとは謂へ、さりとては余りにかの夢とこの旅との照応急に、因縁深きに似て
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
に、
幾処
(
いくところ
)
か、
凄
(
すさま
)
じき
扉
(
とびら
)
と
思
(
おも
)
ふ、
大磐石
(
だいばんじやく
)
の
階壇
(
かいだん
)
は、
瀧
(
たき
)
を
壇
(
だん
)
の
数
(
かず
)
に
落
(
おと
)
しかけ、
落
(
お
)
つる
瀧
(
たき
)
は、
自動車
(
じどうしや
)
を
空
(
そら
)
へ
釣
(
つ
)
る。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
自動車は、既に海に張出した石の欄干を、
幾処
(
いくところ
)
か、折曲り折曲りして通っていた。
半島一奇抄
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
もとより
幾処
(
いくところ
)
にも
橋
(
はし
)
がある。
皆
(
みな
)
大木
(
たいぼく
)
の
根
(
ね
)
に
掛
(
かゝ
)
り、
巨巌
(
きよがん
)
の
膚
(
はだへ
)
を
穿
(
うが
)
つ。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
幾
常用漢字
中学
部首:⼳
12画
処
常用漢字
小6
部首:⼏
5画
“幾”で始まる語句
幾度
幾
幾何
幾歳
幾日
幾人
幾許
幾個
幾年
幾干