“いくところ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イクトコロ
語句割合
幾処57.1%
幾所14.3%
幾處14.3%
行処14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
既に幾処いくところの実景の夢と符合するさへ有るに、またその殊に夢の夢なる一本ひともと百合のここに在る事、畢竟ひつきよう偶合に過ぎずとは謂へ、さりとては余りにかの夢とこの旅との照応急に、因縁深きに似て
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
宿場を出はづれると直ぐ、右に曲り、近道をとつて籠坂かごさか峠の登りにかかつた。おもひのほかに嶮しかつた。酒は発する、息は切れる、幾所いくところでも休んだ。
木枯紀行 (新字旧仮名) / 若山牧水(著)
「おくんな。」とつて、やぶしたをちよこ/\とた、こゝのツばかりのをとこ脊丈せたけより横幅よこはゞはうひろいほどな、提革鞄さげかばんふるいのを、幾處いくところ結目むすびめこしらへてかたからなゝめに脊負せおうてゐる。
山の手小景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
別に帰って行処いくところってないわけなんですから何時までもいるんでしょうね。
童話 (新字新仮名) / 室生犀星(著)