“幼(をさない)” の例文
唯今(たゞいま)、寢(ね)おびれた幼(をさない)のの、熟(じつ)と視(み)たものに目(め)を遣(や)ると、狼(おほかみ)とも、虎(とら)とも、鬼(おに)とも、魔(ま)とも分(わか)らない、凄(すさま)じい面(つら)が、ずらりと並(なら)んだ。……いづれも差置(さしお)いた荷(に)の恰好(かつかう)が異類(いるゐ)異形(いぎやう)の相(さう)を顯(あらは)したのである。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)