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巧拙
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かうせつ
ふりがな文庫
“
巧拙
(
かうせつ
)” の例文
何
(
なん
)
となれば、彼等の判断を
下
(
くだ
)
すべきものはその書画の
真贋
(
しんがん
)
である。或は真贋に関する範囲内での
巧拙
(
かうせつ
)
である。
鑑定
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
が、もう
一
(
ひと
)
つは
氣質
(
きしつ
)
の
相違
(
そうゐ
)
によるものだらう。
言
(
い
)
ひ
換
(
か
)
へると、
支那人
(
しなじん
)
は
技法
(
ぎはふ
)
の
巧拙
(
かうせつ
)
は
別問題
(
べつもんだい
)
として、
可成
(
かな
)
り
自由
(
じいう
)
に
延
(
の
)
び
延
(
の
)
びと
麻雀
(
マージヤン
)
を
遊
(
あそ
)
び
樂
(
たの
)
しむからではあるまいか?
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
技術
(
ぎじゆつ
)
の
巧拙
(
かうせつ
)
は
問
(
と
)
ふ
處
(
ところ
)
でない、
掲
(
かゝ
)
げて
以
(
もつ
)
て
衆人
(
しゆうじん
)
の
展覽
(
てんらん
)
に
供
(
きよう
)
すべき
製作
(
せいさく
)
としては、いかに
我慢強
(
がまんづよ
)
い
自分
(
じぶん
)
も
自分
(
じぶん
)
の
方
(
はう
)
が
佳
(
い
)
いとは
言
(
い
)
へなかつた。さなきだに
志村
(
しむら
)
崇拜
(
すうはい
)
の
連中
(
れんちゆう
)
は、これを
見
(
み
)
て
歡呼
(
くわんこ
)
して
居
(
ゐ
)
る。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
詩歌はその又微妙なものさへ
掴
(
つか
)
めば、或程度の
巧拙
(
かうせつ
)
などは余り気がかりになるものではない。が、先生の短歌や発句は
巧
(
かう
)
は即ち巧であるものの、不思議にも僕等に迫つて来ない。
文芸的な、余りに文芸的な
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“巧拙”の意味
《名詞》
巧拙(こうせつ)
上手なことと下手なこと。
(出典:Wiktionary)
巧
常用漢字
中学
部首:⼯
5画
拙
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
“巧”で始まる語句
巧
巧者
巧妙
巧緻
巧言
巧言令色
巧々
巧手
巧奴
巧計