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山嶺
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さんれい
ふりがな文庫
“
山嶺
(
さんれい
)” の例文
山嶺
(
さんれい
)
の
雪
(
ゆき
)
なほ
深
(
ふか
)
けれども、
其
(
そ
)
の
白妙
(
しろたへ
)
に
紅
(
くれなゐ
)
の
日
(
ひ
)
や、
美
(
うつく
)
しきかな
玉
(
たま
)
の
春
(
はる
)
。
松籟
(
しようらい
)
時
(
とき
)
として
波
(
なみ
)
に
吟
(
ぎん
)
ずるのみ、
撞
(
つ
)
いて
驚
(
おどろ
)
かす
鐘
(
かね
)
もなし。
月令十二態
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
前には脈々たる
頸城
(
くびき
)
の
山嶺
(
さんれい
)
が迫って、その高い山を越えれば他国である。何の山にも雪が来て頭が真白になっていた。雲が降りて山々の腰から上は墨を塗ったようだ。
越後の冬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
馬蹄
(
ばてい
)
に
蹴
(
け
)
倒され踏みにじられながらも、雲霧の中に浄化の荒い火が燃えている
山嶺
(
さんれい
)
まで、血まみれになってたどりゆく。神と相面して立つ。ヤコブが天使と戦うように、神と戦う。
ジャン・クリストフ:12 第十巻 新しき日
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
世にもかゝる自然の風景もあることかと
坐
(
そゞ
)
ろに心を動かしたのであるが、渓橋を渡り、
山嶺
(
さんれい
)
をめぐり、進めば進むほど、行けば行くだけ、自然の大景は
丁度
(
ちやうど
)
尽きざる絵巻物を広げるが如く
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
その
掟
(
おきて
)
は自然の力の掟と同じである。人間の生活には、静かな湖水のごときもあり、雲の流るる明るい大空のごときもあり、
豊饒
(
ほうじょう
)
な平野のごときもあり、切り立った
山嶺
(
さんれい
)
のごときもある。
ジャン・クリストフ:09 第七巻 家の中
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
“山嶺”の意味
《名詞》
山 嶺(さんれい)
山の峰。
(出典:Wiktionary)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
嶺
漢検準1級
部首:⼭
17画
“山”で始まる語句
山
山家
山路
山羊
山茶花
山間
山中
山谷
山毛欅
山車