“さんれい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山霊50.0%
山嶺50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山霊さんれいたたりにやあらんたちまち暴風雨をおこしてすすむを得ざらしむ、ただ口碑こうひの伝ふる所にれは、百二十年以前に於て利根水源とねすゐげんたる文珠もんじゆ菩薩の乳頭にうたうより混々こん/\として出できた
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
樹木や山霊さんれいを師として勉強いたしました。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
馬蹄ばてい倒され踏みにじられながらも、雲霧の中に浄化の荒い火が燃えている山嶺さんれいまで、血まみれになってたどりゆく。神と相面して立つ。ヤコブが天使と戦うように、神と戦う。
世にもかゝる自然の風景もあることかとそゞろに心を動かしたのであるが、渓橋を渡り、山嶺さんれいをめぐり、進めば進むほど、行けば行くだけ、自然の大景は丁度ちやうど尽きざる絵巻物を広げるが如く
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)