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存命
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ぞんめい
ふりがな文庫
“
存命
(
ぞんめい
)” の例文
なかにも伊那丸は、おさなくして別れた父、なき人とばかり思っていた父——その父の
存命
(
ぞんめい
)
を知っては、いても立ってもいられなかった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
隱亡
(
をんばう
)
彌十に頼み
燒棄
(
やきすて
)
させ候段不屆に付
存命
(
ぞんめい
)
致し
居
(
をり
)
候はゞ
重
(
おも
)
き御
仕置
(
しおき
)
にも
仰
(
おほ
)
せ付らる
可
(
べき
)
の
所
(
ところ
)
鈴ヶ森に於て
殺害
(
せつがい
)
致されしにより其
罪
(
つみ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私
(
わたくし
)
の
幼
(
おさな
)
い
時分
(
じぶん
)
には
祖父
(
ぢぢ
)
も
祖母
(
ばば
)
もまだ
存命
(
ぞんめい
)
で、それはそれは
眼
(
め
)
にも
入
(
い
)
れたいほど
私
(
わたくし
)
を
寵愛
(
ちょうあい
)
してくれました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
と
諺
(
ことわざ
)
にいうごとく、親が
存命
(
ぞんめい
)
で孝行する機会のあるときに孝道の教訓を聞いても、なに分かりきったこと、百も承知と思いながら
怠
(
おこた
)
るが、親無きあとで『
孝経
(
こうきょう
)
』を読みかえすと
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
殺され
爭
(
いかで
)
か罪に
伏
(
ふく
)
し申さんやと申すに大岡殿其方如何に
爭
(
あらそ
)
ふとも河原の
死骸
(
しがい
)
は馬丁と
空
(
うつ
)
せみの兩人にして昌次郎夫婦は
存命
(
ぞんめい
)
いたし居るぞ然るに傳吉を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
はやその
眸
(
ひとみ
)
はうるみ、胸は恋しさにわななくものを、まだ
存命
(
ぞんめい
)
ときいては、そぞろ恩愛の
情
(
じょう
)
あらたにひたひたと胸をうって、
歓喜
(
かんき
)
と
驚愕
(
きょうがく
)
と、またそれを、怪しみうたがう心の雲が
入
(
い
)
りみだれる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
其方儀松五郎
尋
(
たづ
)
ねの所未だ
行衞
(
ゆくゑ
)
相知れざる趣き
空
(
うつ
)
せみ事千代
存命
(
ぞんめい
)
も是れ有らば入牢の上
屹度
(
きつと
)
被仰付之處
當人
(
たうにん
)
空
(
うつ
)
せみ相果候上は一等を
減
(
げん
)
じられ
江戸構
(
えどかま
)
へ申付る
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“存命”の意味
《名詞》
存命(ぞんめい)
生きていること。生存。
(出典:Wiktionary)
存
常用漢字
小6
部首:⼦
6画
命
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
“存命”で始まる語句
存命中