“ぞんめい”の漢字の書き方と例文
語句割合
存命100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことわざにいうごとく、親が存命ぞんめいで孝行する機会のあるときに孝道の教訓を聞いても、なに分かりきったこと、百も承知と思いながらおこたるが、親無きあとで『孝経こうきょう』を読みかえすと
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
殺されいかでか罪にふくし申さんやと申すに大岡殿其方如何にあらそふとも河原の死骸しがいは馬丁とうつせみの兩人にして昌次郎夫婦は存命ぞんめいいたし居るぞ然るに傳吉を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
はやそのひとみはうるみ、胸は恋しさにわななくものを、まだ存命ぞんめいときいては、そぞろ恩愛のじょうあらたにひたひたと胸をうって、歓喜かんき驚愕きょうがくと、またそれを、怪しみうたがう心の雲がりみだれる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)