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嫣然
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につこ
ふりがな文庫
“
嫣然
(
につこ
)” の例文
歎
(
なげ
)
くべきことならずと
嫣然
(
につこ
)
と
笑
(
ゑ
)
みて
靜
(
しづ
)
かに
取出
(
とりいだ
)
す
料紙
(
りやうし
)
硯
(
すゞり
)
、
墨
(
すみ
)
すり
流
(
なが
)
して
筆先
(
ふでさき
)
あらためつ、
書
(
か
)
き
流
(
な
)
がす
文
(
ふみ
)
誰
(
た
)
れ/\が
手
(
て
)
に
落
(
お
)
ちて
明日
(
あす
)
は
記念
(
かたみ
)
と
見
(
み
)
ん
名殘
(
なごり
)
の
名筆
(
めいひつ
)
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
左様
(
さう
)
ねエ、ぢや私、両方へ嫁きませうか」と、姉は振り返つて
嫣然
(
につこ
)
と笑ふ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
まして
聟
(
むこ
)
むかへんの
嫁入
(
よめい
)
りせんのと、
世
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
めかしき
望
(
のぞ
)
み
少
(
すこ
)
しもなし、
只
(
たゞ
)
汝
(
そなた
)
さへ
見捨
(
みすて
)
ずは、
御身
(
おんみ
)
さへ
厭
(
いと
)
はせ
給
(
たま
)
はずは、
我
(
わ
)
が
生涯
(
しやうがい
)
の
幸福
(
かうふく
)
ぞかしとて
嫣然
(
につこ
)
とばかりうち
笑
(
ゑ
)
めば、
松野
(
まつの
)
じり/\と
膝
(
ひざ
)
を
進
(
すゝ
)
めて
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“嫣然”の意味
《形容動詞》
にっこりするさま。
(出典:Wiktionary)
嫣
漢検1級
部首:⼥
14画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“嫣然”で始まる語句
嫣然顔