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妙見
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みょうけん
ふりがな文庫
“
妙見
(
みょうけん
)” の例文
これは、邸内に
妙見
(
みょうけん
)
大菩薩があって、その神前の
水吹石
(
みずふきいし
)
と云う石が、火災のある
毎
(
ごと
)
に水を吹くので、
未嘗
(
いまだかつて
)
、焼けたと云う事のない屋敷である。
忠義
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「幸助殿はかしこにて
溺
(
おぼ
)
れしと聞きしに」振り向いて
妙見
(
みょうけん
)
の山影黒きあたりを
指
(
さ
)
しぬ、人々皆かなたを見たり。
源おじ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
一、二ノ
曲輪
(
くるわ
)
、
妙見
(
みょうけん
)
の
出丸
(
でまる
)
、そのほかの諸将もみな一つに寄りかたまり、ここではかえって声もなく、ただ金剛全山の異様な敵のうごきに、ひとみをこらし合っていた。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
近いところは物の影がくっきりと地を這って、
中
(
なか
)
の
郷
(
ごう
)
のあたり、
甍
(
いらか
)
が
鱗
(
うろこ
)
形に重なった向うに、
書割
(
かきわり
)
のような
妙見
(
みょうけん
)
の森が淡い夜霧にぼけて見える。どこかで月夜
鴉
(
がらす
)
のうかれる声。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
妙見
(
みょうけん
)
の
社
(
やしろ
)
の縁に腰をかけて話し込んでいるのは老人と若い男です。この両人は別に怪しいものではない、このあたりの山里に住んで、木も伐れば
焼畑
(
やきばた
)
も作るという人たちであります。
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
雲仙の主峰
普賢
(
ふけん
)
を初め
妙見
(
みょうけん
)
、
仁田
(
にた
)
峠、
絹笠
(
きぬがさ
)
、
高岩
(
たかいわ
)
、
野岳
(
のだけ
)
と数えて来れば
遥
(
はるか
)
にそれ以上の展望美を有する地点は十指を屈するも足らぬが、さりとてここの展望にもまた特色があっていい
雲仙岳
(新字新仮名)
/
菊池幽芳
(著)
あいつら一体どこへ行くのか、
妙見
(
みょうけん
)
さまへ夜詣りでもあるめえと思いながら、まあどこまでも追って行くと……。それがどうも不思議で、いつの間にか二人の姿が消えてしまいました。
真鬼偽鬼
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「そりゃ
権現
(
ごんげん
)
さまもあり、
妙見
(
みょうけん
)
さまもあり、
金毘羅
(
こんぴら
)
さまもある。神さまだか、仏さまだかわからないようなところは、いくらだってある。あらたかでありさえすれば、それでいいじゃありませんか。」
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
お吉とお米とは、かつて久しぶりに、九条の
渡舟
(
わたし
)
で会ったことがある。その時のお吉は、消息の絶えた万吉の身を案じて、四
貫島
(
かんじま
)
の
妙見
(
みょうけん
)
へ、無難を祈りに行った帰るさであった。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
人の噂をなかば偽りとみるも、この事のみは
信
(
まこと
)
なりと源叔父がある夜酒に呑まれて語りしを聞けば、彼の年二十八九のころ、春の
夜
(
よ
)
更
(
ふ
)
けて
妙見
(
みょうけん
)
の
燈
(
ともしび
)
も消えし時、ほとほとと戸たたく者あり。
源おじ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「
妙見
(
みょうけん
)
勝三郎」
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
“妙見(妙見菩薩)”の解説
妙見菩薩(みょうけんぼさつ、旧仮名遣:めうけんぼさつ)は、北極星または北斗七星を神格化した仏教の天部の一つ。尊星王(そんしょうおう)、妙見尊星王(みょうけんそんしょうおう)、北辰菩薩(ほくしんぼさつ)などとも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
妙
常用漢字
中学
部首:⼥
7画
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
“妙見”で始まる語句
妙見様
妙見寺
妙見堂
妙見宮
妙見勝三郎
妙見坂
妙見山
妙見越