“みょうけん”の漢字の書き方と例文
語句割合
妙見100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近いところは物の影がくっきりと地を這って、なかごうのあたり、いらかうろこ形に重なった向うに、書割かきわりのような妙見みょうけんの森が淡い夜霧にぼけて見える。どこかで月夜がらすのうかれる声。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
妙見みょうけんやしろの縁に腰をかけて話し込んでいるのは老人と若い男です。この両人は別に怪しいものではない、このあたりの山里に住んで、木も伐れば焼畑やきばたも作るという人たちであります。
雲仙の主峰普賢ふけんを初め妙見みょうけん仁田にた峠、絹笠きぬがさ高岩たかいわ野岳のだけと数えて来ればはるかにそれ以上の展望美を有する地点は十指を屈するも足らぬが、さりとてここの展望にもまた特色があっていい
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)