よう)” の例文
渓のほとりにありいにしへは大蛇ありてようをなす時に弘法(大師)持咒じじゅうしたまいければ大蛇忽ち他所にうつりて跡に柳生ぜり因て此名ありといふ
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
またこの物語を読みて感ずる処は、事の奇と、もののようなるのみにあらず。その土地の光景、風俗、草木の色などを不言の間に聞き得る事なり。
遠野の奇聞 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
之に遇えば物に害あり。ゆえ大厲だいれい門に入りて晋景しんけい歿ぼっし、妖豕ようしいて斉襄せいじょうす。くだようをなし、さいおこせつをなす。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その隙に盗賊はみるみる遠ざかったので、またあとを追うて行ったが、邪魔な首をふところへ入れてしまったせいか、男の逃げ足の速さはにわかにしんせんようか、人間とは思えなんだ。
猿飛佐助 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
一室ひとま——ここへ入ってからの第二の……第三のようは……………………
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しんか、せんか、ようか」
猿飛佐助 (新字新仮名) / 織田作之助(著)