“妖婆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ようば81.3%
えうば18.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは緑色の衣を着て長い白髪しらがを肩へ垂れた老年としより妖婆ようばが輪から離れ、朽木の切り株へ腰をかけ悲しそうに泣き出したからである。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「……それにしても九人というのは面白いですねえ。西洋の伝説にある妖婆ようばは、九というすうを非常に好むという話ですから」
手術 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
それには、動物的な凄味と、妙に鋭く冷たい超人間的な威壓力ゐあつりよくとがあつた。そして更に妖婆えうばの持つ無氣味さがそのからだぢゆうから發散してゐた。
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)
英語に witch と唱ふるもの、大むねは妖婆えうばと翻訳すれど、年少美貌のウイツチまた決して少しとは云ふべからず。