トップ
>
奇功
>
きこう
ふりがな文庫
“
奇功
(
きこう
)” の例文
これを
争
(
あらそ
)
う者あるべからず、
明
(
あきらか
)
に
認
(
みと
)
むるところなれども、日本の
武士道
(
ぶしどう
)
を以てすれば
如何
(
いか
)
にしても
忍
(
しの
)
ぶべからざるの場合を忍んで、あえてその
奇功
(
きこう
)
を
収
(
おさ
)
めたる以上は
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
と、甚七は、清洲城下の祭の夜、
巷
(
ちまた
)
の中にゆくりなく信長主従の
微行
(
しのび
)
を見かけ、むらむらと
奇功
(
きこう
)
に駆られたまま、信長を刺そうとして、かえって捕えられて、憂き目に会ったことを
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いかなる
奇功
(
きこう
)
を
立
(
たて
)
たるやはかりがたし、
殊
(
こと
)
に
此地
(
このち
)
に一
名園
(
めいゑん
)
を
加
(
くは
)
へたるは
私利
(
しり
)
のみなりといふべからず、
偖
(
さて
)
此
(
こ
)
の
菊塢
(
きくう
)
老年
(
らうねん
)
には学問も少しは心がけしと見え、
狂歌
(
きやうか
)
俳句
(
はいく
)
も
左
(
さ
)
のみ手づゝにはあらず
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
この出来事に
於
(
おい
)
て、明智の方には
責
(
せ
)
むべき油断があった訳ではない。ただ、賊が、警察よりも、福田氏よりも、明智小五郎よりも、十歩も二十歩も先んじて、
虚
(
きょ
)
を
突
(
つ
)
いて
奇功
(
きこう
)
を
奏
(
そう
)
したに過ぎないのだ。
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
そうして、忍剣と
苦
(
く
)
をともにしながら、忍剣のいのちを
守
(
まも
)
っていたかれである。なんで、
敵方
(
てきがた
)
の
旨
(
むね
)
をふくんで忍剣を
殺
(
ころ
)
そうとしてきた蛾次郎に、むざと
奇功
(
きこう
)
をあげさせるものではない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
奇
常用漢字
中学
部首:⼤
8画
功
常用漢字
小4
部首:⼒
5画
“奇”で始まる語句
奇
奇麗
奇蹟
奇怪
奇妙
奇異
奇特
奇矯
奇瑞
奇態