トップ
>
夫婦
>
みょうと
ふりがな文庫
“
夫婦
(
みょうと
)” の例文
そして顔と顔を見合せた時、少年はほとんど友白髪まで添遂げた
夫婦
(
みょうと
)
のごとく、事もなげに冷い玉かと見えるお雪の肩に手を掛けて
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「夜があけると、その男が、こうなるのも大方
宿世
(
すくせ
)
の縁だろうから、とてもの事に
夫婦
(
みょうと
)
になってくれと申したそうでございます。」
運
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
短い
夫婦
(
みょうと
)
の契り——ほんとに、夢だったかもしれないと、
得耐
(
えた
)
えず門柱に
凭
(
よ
)
りかかった千浪は、いつしか地に伏して泣きじゃくっていたのだった。
煩悩秘文書
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
世間によくあるためしで、主人は船宿の女と
夫婦
(
みょうと
)
約束でもして置きながら、それを
反古
(
ほご
)
にして他から嫁を貰った。
恨みの蠑螺
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
和「何サ、その長二郎と申す者は役者のような
美
(
よ
)
い男じゃによって、島路が懸想でもして
居
(
お
)
るなら、身が助七に申聞けて
夫婦
(
みょうと
)
にしてやろうと思うたのじゃ」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
「その血染めの剃刀で俺の
髭
(
ひげ
)
を当っているんだから、一つ間違って手が滑ると
夫婦
(
みょうと
)
心中だ、ハッハッ、ハッ」
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「わりも、独り身で寂しかじゃろな。魂のなかけだもんでさえ、
夫婦
(
みょうと
)
で
仕合
(
しあ
)
わせに飯をたべているからな」
南方郵信
(新字新仮名)
/
中村地平
(著)
「行く末、信長の三女を
娶
(
めあ
)
わそう。よい
夫婦
(
みょうと
)
ができよう。——賢秀、親元のそちには、異存ないか」
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「のう、わたしには、もはや、こんなよそよそしげな仲では、いられない——雪どの、たとい、今夜、死なねばならぬとしても、わたしは、そなたと
夫婦
(
みょうと
)
になりたい——」
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
久「えゝと、待てよ……お前と
夫婦
(
みょうと
)
になるなれば、
私
(
わし
)
は表で
馬追
(
むまお
)
い虫、お前は内で
機織虫
(
はたおりむし
)
よ」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「お前がそんなに側へ寄って歩くと、人が、
夫婦
(
みょうと
)
のように思うではないか」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いかに
佳
(
よ
)
い
対
(
つい
)
の
夫婦
(
みょうと
)
であったろうかと、街の者は、ただ、想像に描いた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あのように
円
(
まど
)
かに、
夫婦
(
みょうと
)
が、一つ道を歩み、一つ唱名をして
生活
(
くら
)
すことができたら、ほんに、幸福であろうに」と、凡下たちも、自分たちの、
歪
(
ゆが
)
んでいる家庭や、
倦怠期
(
けんたいき
)
に入っている夫婦仲や
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
至極、似あいの
夫婦
(
みょうと
)
であった。花婿の与一郎忠興は、後の細川三斎。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“夫婦”の意味
《名詞》
夫婦(ふうふ、おっとめ、みょうと)
結婚している一組みの男女。
(出典:Wiktionary)
“夫婦”の解説
夫婦(ふうふ、めおと、みょうと)とは、適法の婚姻をした男性と女性。女夫・妻夫(めお、めおと、みょうと、めおっと、めおとこ)、妹背・妹兄(いもせ)、夫妻(ふさい)とも言う。男性を夫と呼び、女性を妻と呼ぶ。
(出典:Wikipedia)
夫
常用漢字
小4
部首:⼤
4画
婦
常用漢字
小5
部首:⼥
11画
“夫婦”で始まる語句
夫婦喧嘩
夫婦仲
夫婦鳥
夫婦連
夫婦岩
夫婦釦
夫婦者
夫婦別
夫婦牛
夫婦島