境界さかひ)” の例文
四方よもの空はや靜かになりぬ、彼我に曰ふ。これは硬きくつわにて己が境界さかひの内に人をとどめおくべきものなり 一四二—一四四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
しな田圃たんぼからあがるまへ天秤てんびんおろしてひだりまがつた。自分じぶんいへはやしとのあひだにはひと足趾あしあとだけの小徑こみちがつけてある。おしなその小徑こみちはやしとの境界さかひしきつて牛胡頽子うしぐみそばたつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
是故にこのたへなる、天使の神殿みや、即ちたゞ愛と光とをその境界さかひとする處にて、わが顏ひ全く成るをうべくば 五二—五四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
有毒うどく雜木ざつぼくこれらの境界さかひの内に滿つれば、今はたとひ耕すともたやすくのぞき難からむ 九四—九六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)