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回向院
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ゑかうゐん
ふりがな文庫
“
回向院
(
ゑかうゐん
)” の例文
今日
(
こんにち
)
の
回向院
(
ゑかうゐん
)
はバラツクである。
如何
(
いか
)
に
金
(
きん
)
の
紋
(
もん
)
を打つた
亜鉛葺
(
トタンぶ
)
きの屋根は
反
(
そ
)
つてゐても、
硝子
(
ガラス
)
戸を立てた本堂はバラツクと云ふ
外
(
ほか
)
に仕かたはない。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
搜索
(
さがし
)
出して
修羅
(
しゆら
)
の
靈魂
(
みたま
)
を
慰
(
なぐ
)
さめん南無阿彌陀佛/\と
首
(
くび
)
を
抱
(
いだ
)
きしめ
暫
(
しばら
)
く涙に
暮
(
く
)
れ居たり夫より
回向院
(
ゑかうゐん
)
の下屋敷を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
之
(
これ
)
を例するに
浅野
(
あさの
)
セメント会社の工場と
新大橋
(
しんおほはし
)
の
向
(
むかう
)
に残る古い
火見櫓
(
ひのみやぐら
)
の如き、或は
浅草蔵前
(
あさくさくらまへ
)
の電燈会社と
駒形堂
(
こまがただう
)
の如き、
国技館
(
こくぎかん
)
と
回向院
(
ゑかうゐん
)
の如き、或は
橋場
(
はしば
)
の
瓦斯
(
がす
)
タンクと
真崎稲荷
(
まつさきいなり
)
の老樹の如き
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
日が暮れると、平次の遺骸を
板圍
(
いたがこ
)
ひの中から運び出し戸板に
載
(
の
)
せて、
回向院
(
ゑかうゐん
)
に移しました。江戸中の名ある御用聞手先が二三十人、笹野新三郎と一緒に、それに
從
(
したが
)
つたことは言ふ迄もありません。
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
僕等は
回向院
(
ゑかうゐん
)
の表門を出、これもバラツクになつた
坊主
(
ばうず
)
軍鶏
(
しやも
)
を見ながら、
一
(
ひと
)
つ
目
(
め
)
の橋へ歩いて行つた。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
国技館の
隣
(
とな
)
りに
回向院
(
ゑかうゐん
)
のあることは
大抵
(
たいてい
)
誰でも知つてゐるであらう。
所謂
(
いはゆる
)
本場所の
相撲
(
すまふ
)
も
亦
(
また
)
国技館の出来ない前には
回向院
(
ゑかうゐん
)
の
境内
(
けいだい
)
に
蓆張
(
むしろば
)
りの小屋をかけてゐたものである。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“回向院”の解説
回向院(えこういん)は、東京都墨田区両国二丁目にある浄土宗の寺院、および、過去にその別院であった東京都荒川区南千住五丁目にある寺院。
(出典:Wikipedia)
回
常用漢字
小2
部首:⼞
6画
向
常用漢字
小3
部首:⼝
6画
院
常用漢字
小3
部首:⾩
10画
“回向院”で始まる語句
回向院横