“火見櫓”の読み方と例文
読み方割合
ひのみやぐら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これを例するに浅野あさのセメント会社の工場と新大橋しんおおはしむこうに残る古い火見櫓ひのみやぐらの如き、あるいは浅草蔵前あさくさくらまえの電燈会社と駒形堂こまがたどうの如き、国技館こくぎかん回向院えこういんの如き
深川ふかがわ方面を描いたものは武家、町家いちめんの火で、煙につつまれた火見櫓ひのみやぐらも物すごい。目もくらむばかりだ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
対岸はお米蔵、屏風びょうぶを立てならべたようないらかが起伏しているなかに、火見櫓ひのみやぐらなどが空明りに浮いて見える。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)