四條しでう)” の例文
新字:四条
二人ふたり毎晩まいばんやう三條さんでうとか四條しでうとかいふにぎやかなまちあるいた。ときによると京極きやうごくとほけた。はし眞中まんなかつて鴨川かもがはみづながめた。東山ひがしやまうへしづかなつきた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
かれ學友がくいう誰彼たれかれ萬遍まんべんなく安井やすゐ動靜どうせいいてた。しかだれるものはなかつた。たゞ一人ひとりが、昨夕ゆうべ四條しでう人込ひとごみなかで、安井やすゐによく浴衣ゆかたがけのをとこたとこたへたことがあつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)