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喧嘩腰
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けんかごし
ふりがな文庫
“
喧嘩腰
(
けんかごし
)” の例文
大きな眼には意地の悪そうな、
棘
(
とげ
)
とげしい色があり、サンド・ペーパーでも
擦
(
こす
)
るようなしゃがれ声で、なにを云うにも
喧嘩腰
(
けんかごし
)
であった。
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
主人はもう
喧嘩腰
(
けんかごし
)
なのです。こうなって来ますと、私は、もしや河野が覗き眼鏡の一件を持出しはしないかと、もう気が気ではありません。
湖畔亭事件
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
母は三言目には
喧嘩腰
(
けんかごし
)
、妻は
罵倒
(
ばとう
)
されて
蒼
(
あお
)
くなって小さくなる。女でもこれほど
異
(
ちが
)
うものかと怪しまれる位。
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
その
大兵
(
たいひょう
)
の
露助
(
ろすけ
)
は、小さい日本兵の尖った
喧嘩腰
(
けんかごし
)
の命令に、
唯々諾々
(
いいだくだく
)
と、
寧
(
むし
)
ろニコニコしながら、背後から追いたてられて、便所などに、
悠々
(
ゆうゆう
)
と大股に
往
(
い
)
ったりしていた。
戦争雑記
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
親方の態度は、彼に対するよりも隣人に対して遥かに圧制的であり、
喧嘩腰
(
けんかごし
)
だった。
遺産
(新字新仮名)
/
水上滝太郎
(著)
▼ もっと見る
「うむ、火事知らずか、何を、」と
喧嘩腰
(
けんかごし
)
に力を入れて、もう一息押出しながら
露肆
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
喧嘩腰
(
けんかごし
)
はよして、まずミミ族の招待会を開いて、酒でものませてやったらどうだ
宇宙戦隊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
話すなら穏かに話したらどうか、本家に対してこいさんが
喧嘩腰
(
けんかごし
)
になられたら、私等が迷惑する、私等はそんなつもりでこいさんの味方をしたのではないのだから、———と、こうも云い
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「ふん」と牛丸も
喧嘩腰
(
けんかごし
)
になり、「多四郎の奴が来ないうちは岩さんで大騒ぎをしたくせに!」グルリと森の方へ向きを変えたが、「やあもうそこまでやって来た。……妙な人が
従
(
つ
)
いて来るよ……」
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
まつたくこゝらでは、復興局の人をみると
喧嘩腰
(
けんかごし
)
で
喰
(
く
)
つてかゝるのが随分ありますから、一々相手になつてゐるのも面倒だと思つて、わざと夜ふけに見廻つてあるくと云ふことも無いとは云へません。
赤い杭
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
ほとんどチベット婦人の本性を現わして
喧嘩腰
(
けんかごし
)
になりますと
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
先ずさような
喧嘩腰
(
けんかごし
)
でないものを私は望むのである。
めでたき風景
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
「そう
喧嘩腰
(
けんかごし
)
で出られては困る、君に覚えがなければ、何と言われても腹の立つことはないではないか。拙者も君の言うたことにつき合うて用もないこの座敷へわざわざ出て来たのだから、君も拙者の問いに答えてもらいたい、
相見互
(
あいみたが
)
いじゃ」
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
大きな眼には意地の悪そうな、
棘
(
とげ
)
とげしい色があり、サンド・ペーパーでも
擦
(
こす
)
るようなしゃがれ声で、なにを云うにも
喧嘩腰
(
けんかごし
)
であった。
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
という訳で、近頃ではお互に口を利けば、すぐにもう
喧嘩腰
(
けんかごし
)
になり、そうでなければ、何時間でも黙って
睨
(
にら
)
み合っているという有様であった。今日も
亦
(
また
)
それである。
夢遊病者の死
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
まるで
喧嘩腰
(
けんかごし
)
の応待だった。
内蔵允留守
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
喧
漢検準1級
部首:⼝
12画
嘩
漢検準1級
部首:⼝
13画
腰
常用漢字
中学
部首:⾁
13画
“喧嘩”で始まる語句
喧嘩
喧嘩面
喧嘩師
喧嘩口論
喧嘩早
喧嘩買
喧嘩凧
喧嘩渡世
喧嘩噺
喧嘩鶏