周邊あたり)” の例文
新字:周辺
周邊あたりはなしにはまれ立入たちいるのみで、質問しつもんをされたらけつして返答へんたふたことのい、ものも、ものも、あたへらるゝまゝに、時々とき/″\くるしさうなせきをする。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ト、八戸君も小松君も、卓子テーブルから離れて各々めい/\自分の椅子を引ずつて煖爐ストーブ周邊あたりに集る。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
勘次かんじ怪我人けがにんうしろかくれるやうにして自分じぶんばんになるのをちながら周邊あたりなんとなく藥臭くすりくさくておそろしいやうなかんじにとらはれた。醫者いしや一人ひとり患部くわんぶやはらかにんでやつてたが勘次かんじをちらとた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)