トップ
>
同一
>
ひとつ
ふりがな文庫
“
同一
(
ひとつ
)” の例文
田もかくれぬ畑もかくれぬ、日毎に眺むる彼の森も空と
同一
(
ひとつ
)
の色に成りぬ、あゝ師の君はと是れや
抑々
(
そもそも
)
まよひなりけり。
雪の日
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
東京
(
とうきやう
)
の
區
(
く
)
到
(
いた
)
る
處
(
ところ
)
にいづれも
一二
(
いちに
)
の
勸工場
(
くわんこうば
)
あり、
皆
(
みな
)
入口
(
いりぐち
)
と
出口
(
でぐち
)
を
異
(
こと
)
にす、
獨
(
ひと
)
り
牛込
(
うしごめ
)
の
勸工場
(
くわんこうば
)
は
出口
(
でぐち
)
と
入口
(
いりぐち
)
と
同一
(
ひとつ
)
なり、「だから
不思議
(
ふしぎ
)
さ。」と
聞
(
き
)
いて
見
(
み
)
れば
詰
(
つま
)
らぬこと。
神楽坂七不思議
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
こういう男女の落ち行く先は、
古来往来
(
ここんおうらい
)
同一
(
ひとつ
)
である。夫婦になれなければ心中である。
大捕物仙人壺
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
夫は
尤
(
もっと
)
もの次第です目「着物は何の様なのを
被
(
き
)
て居ました倉「昨日捕えられた時と
同一
(
ひとつ
)
の着物でした目「夫にしても彼の様子か顔附に何か変ッた所は有りませんでしたか倉「少しも有りませんでした」
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
かくて
六箇
(
むつ
)
の車輪はあたかも
同一
(
ひとつ
)
の軸にありて転ずるごとく、両々相並びて
福岡
(
ふくおか
)
というに着けり。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
理窟を言えば
同一
(
おんなじ
)
で、垣根にあるだけの雪ならば、無理に推せば
開
(
あ
)
くけれど、ずッとむこうの畠から一面に降りつづいて、その力が
同一
(
ひとつ
)
になって、表からおすのだもの。
化銀杏
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
じゃがお前、東京と代が替って、こちとらはまるで死んだ江戸のお
位牌
(
いはい
)
の姿じゃわ、
羅宇
(
らお
)
屋の方はまだ
開
(
あ
)
けたのが出来たけれど、もう
貍穴
(
まみあな
)
の狸、梅暮里の
鰌
(
どじょう
)
などと
同一
(
ひとつ
)
じゃて。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
同一
(
ひとつ
)
家に
我儘
(
わがまま
)
を言合って一所に育って、それで惚れなければどうかしているんです。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
馬鹿野郎!
俺
(
おい
)
ら弟子はいくらでもある、が
小児
(
こども
)
の内から手許に置いて、
飴
(
あめ
)
ン棒までねぶらせて、妙と
同一
(
ひとつ
)
内で育てたのは、
汝
(
きさま
)
ばかりだ。その子分が、道学者に冷かされるような事を、なぜするよ。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
あんたの
家
(
うち
)
も、
私家
(
わしとこ
)
も、
同一
(
ひとつ
)
に水びたり。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“同一”の意味
《名詞・形容動詞》
同 一(どういつ)
二つ以上の形状、性質等が同じであること。
物事の程度が差がなく等しいこと。
(出典:Wiktionary)
同
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
“同一”で始まる語句
同一年
同一系統
同一人
同一側
同一処
同一刻
同一所
同一棟
同一状
同一組