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叩
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たたき
ふりがな文庫
“
叩
(
たたき
)” の例文
雨は
霽
(
は
)
れた、人は湯さめがしたように
暑
(
あつさ
)
を忘れた、敷居を越して
溢
(
あふ
)
れ込んだ前の大溝の
雨溜
(
あまだまり
)
で、しっくい
叩
(
たたき
)
の土間は一面に水を打ったよう。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
主人は
格子戸
(
かうしど
)
の中の
叩
(
たたき
)
の上に、今帰つた客の靴を直す為めに、据ゑてある
根府川石
(
ねぶかはいし
)
の上から、
脇
(
わき
)
へいざらせたらしい千代田
草履
(
ざうり
)
のあるのに目を着けて、
背後
(
うしろ
)
に
膝
(
ひざ
)
を
衝
(
つ
)
いてゐる女中をかへり見て問うた。
魔睡
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
しばしば
跫音
(
あしおと
)
を立ててしっくい
叩
(
たたき
)
の土間を、靴で士官の群の処へ通うのはこのボオイで、天井は高く
四辺
(
あたり
)
はひっそり、電燈ばかり
煌々
(
こうこう
)
と
真昼間
(
まっぴるま
)
のごとく卓子を
照
(
てら
)
して
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
戸外
(
おもて
)
の方は騒がしい、
仏間
(
ぶつま
)
の
方
(
かた
)
を、とお辻はいつたけれども
其方
(
そっち
)
を枕にすると、
枕頭
(
まくらもと
)
の障子
一重
(
ひとえ
)
を隔てて、中庭といふではないが一坪ばかりのしツくひ
叩
(
たたき
)
の
泉水
(
せんすい
)
があつて
処方秘箋
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
叩
漢検準1級
部首:⼝
5画
“叩”を含む語句
打叩
叩頭
袋叩
羽叩
鉢叩
目叩
屡叩
繁叩
叩音
鉦叩
蠅叩
叩付
叩殺
引叩
叩鉦
叩頭百拝
眼叩
御叩頭
叩門
叩戸
...