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加之
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のみならず
ふりがな文庫
“
加之
(
のみならず
)” の例文
加之
(
のみならず
)
、其麽時は、何処から持つてくるものやら、鶏とか、雉子とか、鴨とか、珍らしい物を持つて来て、手づから料理して父と一緒に飲む。
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
加之
(
のみならず
)
、スコット氏の見聞によれば、人々は非常に思いやりが深く親切で、
態々
(
わざわざ
)
火事のあった場所へ買物に行く結果、焼け出された所で大した苦にはならぬ。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
加之
(
のみならず
)
、そこには昔ながらの建物に
相応
(
ふさわ
)
しい藤棚があり、庭があり、泉水がありました。全体として、狭いながらも、それはチャンと整った一区画を示しているものでした。
「奈良」に遊びて
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
加之
(
のみならず
)
最も有効な薬は、
之
(
これ
)
を多量に用ふれば最も恐ろしい毒であることは周知のことである。
毒と迷信
(新字旧仮名)
/
小酒井不木
(著)
加之
(
のみならず
)
こう知名の学者が名前を
列
(
つら
)
ねている中に姓名だけでも入籍させるのは、今までこんな事に出合った事のない主人にとっては無上の光栄であるから返事の勢のあるのも無理はない。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
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加之
(
のみならず
)
、渠は
恁麽
(
こんな
)
釧路の樣な狹い所では、外交は上島と自分と二人で十分だと考へて居た。時々何も材料が無かつたと云つて、遠い所は𢌞らずに來る癖に。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
加之
(
のみならず
)
、このようにすれば、日本人と接触する外国人の態度や行儀が、条約港に於てより良好な印象を残すに至ったであろう。司教は訓練された人であった。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
中々錯雑なものなり、
加之
(
のみならず
)
個人の一行一為、各其
由
(
よ
)
る所を異にし、其及ぼす所を同じうせず、人を殺すは一なれども、毒を盛るは
刃
(
やいば
)
を加ふると等しからず、故意なるは不慮の出来事と云ふを得ず
人生
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
加之
(
のみならず
)
、渠は
恁麽
(
こんな
)
釧路の様な狭い所では、外交は上島と自分と二人で充分だと考へて居た。時々何も材料が無かつたと云つて、遠い所は廻らずに来る癖に。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
加之
(
のみならず
)
、日本の店にある品は、僅かな例外——支那及び朝鮮から来たもの——を除いては、国産品であるが、米国にある品は、必ず欧洲かアジアから来たもので
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
加之
(
のみならず
)
、今日は妹の靜子と二人で町に出て來たので、其妹は加藤の宅で兄を待合して一緒に歸ることにしてある。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
加之
(
のみならず
)
、今日は妹の静子と二人で町に出て来たので、其妹は加藤の
宅
(
うち
)
で兄を待合して一緒に帰ることにしてある。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
加之
(
のみならず
)
何事にも器用な人で、
割烹
(
れうり
)
の心得もあれば、植木
弄
(
いじ
)
りも好き、義太夫と
接木
(
つぎき
)
が
巧者
(
じやうず
)
で、或時は白井様の子供衆のために、
大奉
(
だいほう
)
八枚張の
大紙鳶
(
おほたこ
)
を拵へた事もあつた。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
加之
(
のみならず
)
、
年老
(
としと
)
つた両親と、若い妻と、妹と、生れた許りの
女児
(
をんなのこ
)
と、それに渠を合せて六人の家族は、いかに生活費の
費
(
かか
)
らぬ片田舎とは言へ、又、
倹約家
(
しまりや
)
の母がいかに
倹
(
しま
)
つてみても
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
自分から進んで学校に入れて貰つたに拘らず、私は
遂
(
つい
)
学科に興味を有てなかつた。
加之
(
のみならず
)
時には昼休に家へ帰つた儘、人知れず裏の物置に隠れてゐて、午後の課業を休む事さへあつた。
二筋の血
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
加之
(
のみならず
)
、此一面の明鏡は又、黄金の色のいと鮮かな一
片
(
ひら
)
の小扇さへ載せて居る。
葬列
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
啻
(
たゞ
)
に話巧者で愛想が好い許りでなく、葬式に行けば青や赤や金の紙で花を拵へて呉れるし、婚禮の時は村の人の誰も知らぬ「高砂」の謠をやる、
加之
(
のみならず
)
何事にも器用な人で、割烹の心得もあれば
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
加
常用漢字
小4
部首:⼒
5画
之
漢検準1級
部首:⼃
4画
“加”で始まる語句
加
加減
加茂
加賀
加担
加奈陀
加持
加持祈祷
加勢
加里