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前額
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ひたい
ふりがな文庫
“
前額
(
ひたい
)” の例文
見れば秀子は左の
前額
(
ひたい
)
に少しばかり怪我をして血が
浸
(
にじ
)
んで居る、仆れる拍子に何所かで打ったのであろう、余は手巾を取り出し、其の血を拭いて遣ろうとするに
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
前額
(
ひたい
)
と胸とを鋭い岩角に打ちつけて、それが致命傷らしかった。明らかに溺死ではなかった。
勝敗
(新字新仮名)
/
渡辺温
(著)
他の多くの神や諸王は一頭を
前額
(
ひたい
)
に
戴
(
いただ
)
くとした(バッジ『
埃及諸神譜
(
ゼ・ゴッズ・オヴ・ゼ・エジプチアンス
)
』二、三七七頁)。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
根下
(
ねさが
)
りの丸髷に大きな
珊瑚珠
(
さんごじゅ
)
の
簪
(
かんざし
)
を挿し、
鼈甲
(
べっこう
)
の
櫛
(
くし
)
をさしていた、ことさらに私の眼についているのは、大きくとった前髪のあまりを、ふっさりきって二つにわけ、
前額
(
ひたい
)
の方へさげている。
旧聞日本橋:16 最初の外国保険詐欺
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
主人の佐兵衛はよく
禿
(
は
)
げた
前額
(
ひたい
)
を叩くように、薄暗い奥から飛んで出ました。
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
良人
(
おっと
)
沼南と同伴でない時はイツデモ
小間使
(
こまづかい
)
をお
伴
(
とも
)
につれていたが、その頃流行した
前髪
(
まえがみ
)
を切って
前額
(
ひたい
)
に
垂
(
た
)
らした
束髪
(
そくはつ
)
で、
嬌態
(
しな
)
を作って桃色の小さいハンケチを
揮
(
ふ
)
り揮り香水の
香
(
にお
)
いを
四辺
(
あたり
)
に
薫
(
くん
)
じていた。
三十年前の島田沼南
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
彼れ例の空箱にて之を
避
(
よ
)
け「して藻西の犬とは
何
(
ど
)
の様な犬だ」と老女に問う女「はい
前額
(
ひたい
)
に少し白い毛が有るばかりで其外は真黒な
番犬
(
ばんいぬ
)
ですよ、名前はプラトと云ましてね、 ...
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
是も言うて成らぬ事を云ったと思ったのか直ちに余の胸に
前額
(
ひたい
)
を隠した。
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
“前額”の意味
《名詞》
前額(ぜんがく)
額のこと。
(出典:Wiktionary)
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
額
常用漢字
小5
部首:⾴
18画
“前”で始まる語句
前
前後
前途
前方
前垂
前刻
前様
前栽
前屈
前掛