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前表
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ぜんぴょう
ふりがな文庫
“
前表
(
ぜんぴょう
)” の例文
妻は何か大きな災難の来る
前表
(
ぜんぴょう
)
のように考えたようだったが、それから三月ばかりで社長秘書兼務に栄転した時
ガラマサどん
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
隣の婆アさんが箸は木で拵えたものだから、折れることも有ろうと申して、祝し直してくれましたが、
矢張
(
やっぱり
)
それが
前表
(
ぜんぴょう
)
で虫が知らせたのでございましょう
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あさいのお家の織田どのにほろぼされる
前表
(
ぜんぴょう
)
だったのだと申すのでござります。
盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
下人祝してお前は長崎丸山の出島屋万六とて女郎屋の一番名高い
轡
(
くつわ
)
、その轡へ新しい上赤貝の女郎が思い付いて招かぬに独り食い付くと申す
前表
(
ぜんぴょう
)
と悦ばす所あるはこれに拠って作ったのだ。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
尚
(
な
)
ほ
恁
(
か
)
くの通りの
旱魃
(
かんばつ
)
、市内は
素
(
もと
)
より
近郷
(
きんごう
)
隣国
(
りんごく
)
、
唯
(
ただ
)
炎の中に
悶
(
もだ
)
えまする時、
希有
(
けう
)
の
大魚
(
たいぎょ
)
の
躍
(
おど
)
りましたは、
甘露
(
かんろ
)
、
法雨
(
ほうう
)
やがて、
禽獣
(
きんじゅう
)
草木
(
そうもく
)
に到るまでも、雨に
蘇生
(
よみがえ
)
りまする
前表
(
ぜんぴょう
)
かとも存じまする。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「招かずして、王平が
降
(
くだ
)
ってきたのは、われ漢水を取る
前表
(
ぜんぴょう
)
である」
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
二箇
(
ふたつ
)
揃っていたものをいかに過失とは云いながら
一箇
(
ひとつ
)
にしてしまったが、ああ情無いことをしたものだ、もしやこれが
前表
(
ぜんぴょう
)
となって二人が離ればなれになるような悲しい目を見るのではあるまいかと
太郎坊
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
“前表”の意味
《名詞》
前に掲げた図表。
前兆。
(出典:Wiktionary)
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
表
常用漢字
小3
部首:⾐
8画
“前”で始まる語句
前
前後
前途
前方
前垂
前刻
前様
前栽
前屈
前掛