前等めえら)” の例文
「そうれお前等めえらえでんのにそんな小鉢こばちなんぞをけうへ突出つんださせちやへねえな、それだらだらツらあ、柄杓ひしやくそつちへおんしてるもんだ」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
作「わしイ頼まれて少し相談ぶちにめえったが、お前等めえらうちに此の頃年齢としごろ二十二三のわけえ色のしれえ江戸者が来て居ると云う話、それにいて少し訳あってめえった」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
山野に馴れた爺の目には、沼の水を見さっせえ、お前等めえらがいった、毒虫が、ポカリポカリ浮いてるだ。……
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
けんども、はあ何んでもお前等めえらが仕合せになってんだら、行ぐも悪かあなかっぺえ。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
何うも是非がねえから無理にも始末を着けなければなんねえから、お前等めえらをば頼むと云うまアーづ訳になって見れば、おれも頼まれゝばあとへも退けねえ訳だから
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
柿など盗んだなんのと云う訳でねえ、そうでねえ、それ、おめえ知って居るが、三藏どんの妹娘いもとむすめは屋敷奉公してけえって来て居た処、お前等めえらうちのノウ、其のわけえ男を見て
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
なにもお前等めえらの方でとがめる理合りええはあんめえてエいって掛合かけええに往ったって駄目だハア