きゝ)” の例文
目科の細君がいと賢き説を立てながらも其説の当らざりしは無理に非ず、後に至りて聞糺きゝたゞせしに老人は全く左きゝなりしに相違なし
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
いや、前刻さつきふねなかけるのをむかふからときな、きたひとだと吃驚びつくりしつけの。お前様めえさま一廉ひとかどきゝものだ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
伊香保の木暮八郎方に逗留しているうちに、隣座敷に居た橋本幸三郎さんてえ人が、此方こっち温泉きゝい、案内しようといわれて、跡から供の峯松と云う奴の車に乗って参るみち
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
馬「足もなにもきゝません」