初雪はつゆき)” の例文
わたすかぎり、初雪はつゆきにいろどられて、しろ世界せかいなかを、金色こんじきおびのように、かわかわれ、田圃たんぼは、獣物けだもの背中せなかのように、しまめをつくっていました。
美しく生まれたばかりに (新字新仮名) / 小川未明(著)
すゑにはう「初雪はつゆきやせめてすゞめの三まで」どころではないすゞめくびつたけになるほど雪がつもりました。
(冬は日南の方をめぐるゆゑ北国はます/\寒し、家の内といへども北は寒く南はあたゝかなると同じ道理也)我国初雪はつゆきる事おそきはやきとは、其年そのとし気運きうん寒暖かんだんにつれてひとしからずといへども
初雪はつゆきつもりたるをそのまゝにおけば、ふたゝる雪を添へて一丈にあまる事もあれば、一ふれば一度はらふ(雪浅ければのちふるをまつ)これ里言さとことば雪掘ゆきほりといふ。つちほるがごとくするゆゑにかくいふ也。
○ 初雪はつゆき