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初汐
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はつしほ
ふりがな文庫
“
初汐
(
はつしほ
)” の例文
宵々
(
よひ/\
)
の
稻妻
(
いなづま
)
は、
火
(
ひ
)
の
雲
(
くも
)
の
薄
(
うす
)
れ
行
(
ゆ
)
く
餘波
(
なごり
)
にや、
初汐
(
はつしほ
)
の
渡
(
わた
)
るなる、
海
(
うみ
)
の
音
(
おと
)
は、
夏
(
なつ
)
の
車
(
くるま
)
の
歸
(
かへ
)
る
波
(
なみ
)
の、
鼓
(
つゞみ
)
の
冴
(
さえ
)
に
秋
(
あき
)
は
來
(
き
)
て、
松蟲
(
まつむし
)
鈴蟲
(
すゞむし
)
の
容
(
かたち
)
も
影
(
かげ
)
も、
刈萱
(
かるかや
)
に
萩
(
はぎ
)
に
歌
(
うた
)
を
描
(
ゑが
)
く。
五月より
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
初汐
(
はつしほ
)
や寄る
藻
(
も
)
の
中
(
なか
)
に人の骨
自選 荷風百句
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
初汐
(
はつしほ
)
や朝日の中に
伊豆
(
いづ
)
相模
(
さがみ
)
俳人蕪村
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
初
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
汐
漢検準1級
部首:⽔
6画
“初”で始まる語句
初
初心
初々
初手
初夏
初春
初陣
初秋
初午
初旬