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切斑
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きりふ
ふりがな文庫
“
切斑
(
きりふ
)” の例文
この日経正は、
紫地
(
むらさきじ
)
の錦の
直垂
(
ひたたれ
)
に、萌黄匂の鎧、
長覆輪
(
ながふくりん
)
の太刀をはき、
切斑
(
きりふ
)
の矢負い、重籐の弓小脇にかいばさんだ雄々しい出で立ちであった。
現代語訳 平家物語:07 第七巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
「まっ先にきた
小桜縅
(
こざくらおどし
)
のよろい着て
葦毛
(
あしげ
)
の馬に乗り、
重籐
(
しげどう
)
の
弓
(
ゆみ
)
を持ってたかの
切斑
(
きりふ
)
の
矢
(
や
)
を負い、くわ
形
(
がた
)
のかぶとを馬の平首につけたのはあれは
楠正行
(
くすのきまさつら
)
じゃ」
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
二十四本背に差したるは
切斑
(
きりふ
)
の矢、
重籐
(
しげとう
)
の弓を小脇にかいこんで、乗る馬は連銭
葦毛
(
あしげ
)
、
鐙
(
あぶみ
)
をふんばって声を
轟
(
とどろ
)
かせた。
現代語訳 平家物語:04 第四巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
二十四さした
切斑
(
きりふ
)
の矢を負い、薄切斑に
鷹
(
たか
)
の
羽
(
は
)
割りあわせて作り、鹿の角を使った
鏑矢
(
かぶらや
)
をさし添えていた。
現代語訳 平家物語:11 第十一巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
三浦介は紺の直垂、黒糸縅の鎧を着こみ、黒漆の太刀を腰に帯び、二十四本の
切斑
(
きりふ
)
の矢を負い、重籐の弓を脇にはさみ、兜を脱いで高紐にかけ、謹んでかしこまった。
現代語訳 平家物語:08 第八巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
赤地の錦の直垂に
唐綾縅
(
からあやおどし
)
の
鎧
(
よろい
)
を着こみ、腰に銀づくりの太刀を帯び、二十四本の
切斑
(
きりふ
)
の矢を背に、
重籐
(
しげとう
)
の弓を小脇にかいこみ、
兜
(
かぶと
)
はぬいで鎧の高紐にかけてかしこまった。
現代語訳 平家物語:08 第八巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
その日の
装立
(
いでたち
)
は、
褐
(
かちん
)
に白と黄の糸で千鳥が岩に群れ遊んでいる直垂、
紫裾濃
(
むらさきすそご
)
の鎧、
鍬形
(
くわがた
)
打った兜の緒をしめ、
黄金作
(
こがねづく
)
りの太刀、
切斑
(
きりふ
)
の矢二十四本を背に、重籐の弓を持ち
現代語訳 平家物語:09 第九巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
装立
(
いでたち
)
は彼の好みのもので、
紫裾濃
(
むらさきすそご
)
の直垂に、鍬形打った兜の緒をしめ、重籐の弓小脇にはさみ、背に二十四本の
切斑
(
きりふ
)
の矢を負い、金覆輪の鞍おいた連銭葦毛の馬にのっていた。
現代語訳 平家物語:09 第九巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
紫裾濃
(
むらさきすそご
)
の鎧を着こみ、
鍬形
(
くわがた
)
打った兜の
緒
(
お
)
をしめ、腰に
黄金
(
こがね
)
作りの太刀、背に
切斑
(
きりふ
)
の矢二十四本を負い、かいこむ重籐の弓は鳥打の下を広さ一寸ばかりに切った紙で左巻きに巻いてある。
現代語訳 平家物語:09 第九巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
赤地の錦の
直垂
(
ひたたれ
)
に
萌黄縅
(
もえぎおどし
)
の鎧を着け、
鍬形
(
くわがた
)
打った兜の緒をしめ、
黄金
(
こがね
)
作りの太刀に、
切斑
(
きりふ
)
の矢、
重籐
(
しげとう
)
の弓という装立ちで、連銭葦毛の馬に、金覆輪の鞍を置き、人目をひく
颯爽
(
さっそう
)
たる姿で立ち現れた。
現代語訳 平家物語:07 第七巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
斑
常用漢字
中学
部首:⽂
12画
“切”で始まる語句
切
切支丹
切尖
切先
切羽
切々
切符
切歯
切迫
切通