“凍(こほり)” の例文
此雪にて造(つく)りたる物、天又人工(じんこう)をたすけて一夜の間に凍(こほり)て鉄石の如くになるゆゑ、いかほど大入にてもさじきの崩(くづる)る気づかひなし。
此雪にて造(つく)りたる物、天又人工(じんこう)をたすけて一夜の間に凍(こほり)て鉄石の如くになるゆゑ、いかほど大入にてもさじきの崩(くづる)る気づかひなし。
沫雪(あわゆき)の条(くだり)にいへるごとく、冬の雪は軟(やはら)にして足場(あしば)あしきゆゑ、熊を捕(とる)は雪の凍(こほり)たる春の土用まへ、かれが穴よりいでんとする頃(ころ)を程(ほど)よき時節(じせつ)とする也。
橇(かんじき)にて足(あし)自在(じざい)ならず、雪膝(ひざ)を越(こ)すゆゑ也。これ冬の雪中一ツの艱難(かんなん)なり。春は雪凍(こほり)て銕石(てつせき)のごとくなれば、雪車(そり)(又雪舟(そり)の字をも用ふ)を以て重(おもき)を乗(の)す。
前にもしば/\いへるごとく、我国の雪冬は凍(こほら)ざるゆゑ、冬に輴(そり)をつかへば雪におちいりて擿(ひく)ことならじ。輴は春の雪鉄石のごとく凍(こほり)たる正二三月の間に用ふべきもの也。
さて下に三把を並(なら)べ、中には二把、上(うへ)には一把、これを縄(なは)にて強く縛(くゝ)し麓(ふもと)に臨(のぞん)で蹉跌(すべらかす)に、凍(こほり)たる雪の上なれば幾百丈の高も一瞬(まばたき)の間(ま)にふもとにいたるを輴(そり)にのせて引(ひき)かへる。