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其花園
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そのはなぞの
食べやう、
若し
其爲めに
私が、もつと
大きくなれば
鍵に
手が
達くし、
又若し
小さくなれば
戸の
下を
匍はれる、
何方にしろ
私は
其花園に
出られる、
何うなつても
關はない!
一
本の
大きな
薔薇の
木が、
殆んど
其花園の
中央に
立つてゐて、
白い
花が
幾つもそれに
咲いてゐましたが、
其處には三
人の
園丁が
居て、
忙はしげにそれを
赤く
彩色してゐました。