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光輪
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ごこう
若又過ってマホメット
宗モルモン
宗なぞの
木偶土像などに近づく時は
現当二世の
御罰あらたかにして
光輪を
火輪となし
一家をも
魂魂をも
焼滅し玉うとかや。
箇程までに迷わせたるお辰め、
汝も浮世の潮に漂う
浮萍のような
定なき女と知らで天上の
菩薩と誤り、
勿体なき
光輪まで
付たる事口惜し、
何処の
業平なり
癩病なり、勝手に縁組、勝手に
楽め。
其後光輪美しく白雲に
駕て
所々に見ゆる者あり。
或紳士の拝まれたるは
天鵞絨の洋服
裳長く着玉いて
駄鳥の羽宝冠に
鮮なりしに、
某貴族の見られしは白
襟を
召て錦の
御帯金色赫奕たりしとかや。