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備中
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びつちゆう
ふりがな文庫
“
備中
(
びつちゆう
)” の例文
鈴木氏が以前
備中
(
びつちゆう
)
の倉敷在にゐる或る友人を訪ねた事があつた。
其処
(
そこ
)
へ
往
(
ゆ
)
くには是非
村境
(
むらざかひ
)
を流れてゐる
高梁川
(
たかはしがは
)
の渡し場を越さねばならなかつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「
越後
(
ゑちご
)
の
出雲崎
(
いづもざき
)
といふところですが、もう十五、六年も
備中
(
びつちゆう
)
にゐますぢや。」
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
陸前
(
りくぜん
)
松島
(
まつしま
)
の
宮戸島
(
みやとじま
)
だとか、
三河
(
みかは
)
の
吉胡
(
よしこ
)
だとか、
河内
(
かはち
)
の
國府
(
こふ
)
だとか、
備中
(
びつちゆう
)
の
津雲
(
つぐも
)
だとか、
肥後
(
ひご
)
の
阿高
(
あこう
)
などでは、ずいぶんたくさん
人間
(
にんげん
)
の
骨
(
ほね
)
が
出
(
で
)
て、ある
一
(
ひと
)
つの
場所
(
ばしよ
)
からは
百體
(
ひやくたい
)
三百體以上
(
さんびやくたいいじよう
)
の
骨
(
ほね
)
が
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
多度津
(
たどつ
)
へ着いて、
金毘羅
(
こんぴら
)
へ參つて、其處で二晩泊つて、
鞘橋
(
さやはし
)
の上で魚の
廉
(
やす
)
いのに驚いたりして、善通寺から丸龜へ出て、其處から便所のない和船に乘つて、
通
(
つう
)
じを
催
(
もよほ
)
したのを
堪
(
こら
)
へ/\て
備中
(
びつちゆう
)
へ渡つた。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
先日
(
こなひだ
)
備中
(
びつちゆう
)
酒津
(
さかづ
)
に同じ
画家
(
ゑかき
)
仲間の
児島
(
こじま
)
虎次郎氏を訪ねて、二三日そこに
逗留
(
とうりう
)
してゐたが、満谷氏が
何
(
ど
)
うかすると
押売
(
おしうり
)
に謡ひ出さうとするのを知つてゐる児島氏は
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“備中”の意味
《固有名詞》
備中 (びっちゅう)
旧国名の一つ。備中国。
岡山県にあった地名。備中町。
(出典:Wiktionary)
備
常用漢字
小5
部首:⼈
12画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“備中”で始まる語句
備中守
備中国
備中玉島
備中平
備中行
備中鍬
備中檀紙
備中総社
備中越前
備中連島