健脚けんきやく)” の例文
てつごと健脚けんきやくも、ゆきんではとぼ/\しながら、まへつてあしあとをいんしてのぼる、民子たみこはあとから傍目わきめらず、のぼ心細こゝろぼそさ。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
棒押ばうをしに於ては村内の人民あへて之につものなしと云ふ、一夕小西君と棒押ばうをしを試みしも到底とうてい対手あひてに非ざるなり、此他の諸君も皆健脚けんきやくの人のみ
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
親仁おやぢ差心得さしこゝろえたものとえる、きツかけに手綱たづないたから、うまはすた/\と健脚けんきやく山路やまぢげた、しやん、しやんしやん、しやんしやん、しやんしやん、——眼界がんかいとほざかる。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)