“健氣”の読み方と例文
新字:健気
読み方割合
けなげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「よし、私の力を試してみよう」と、壓しつけられた曇天の日に、悲觀の沈みきつたどん底からさへも、人人は尚健氣けなげに立ち上る。
宿命 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
地方から出て來た斯の姉さんでもお婆さんでも、小父さんを助けて、都會で自分等の運命を築き上げようとする健氣けなげな人達でした。
激しい苦惱を、自分の胸一つに疊んだ、いぢらしくも健氣けなげな姿——嫁のお信には、さう言つたをかし難い美しさがあつたのです。