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健氣
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けなげ
ふりがな文庫
“
健氣
(
けなげ
)” の例文
新字:
健気
「よし、私の力を試してみよう」と、壓しつけられた曇天の日に、悲觀の沈みきつたどん底からさへも、人人は尚
健氣
(
けなげ
)
に立ち上る。
宿命
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
地方から出て來た斯の姉さんでもお婆さんでも、小父さんを助けて、都會で自分等の運命を築き上げようとする
健氣
(
けなげ
)
な人達でした。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
激しい苦惱を、自分の胸一つに疊んだ、いぢらしくも
健氣
(
けなげ
)
な姿——嫁のお信には、さう言つた
冒
(
をか
)
し難い美しさがあつたのです。
銭形平次捕物控:202 隠し念仏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
本三位の卿の擒となりて京鎌倉に恥を
曝
(
さら
)
せしこと、君には口惜しう見え給ふほどならば、何とて無官の大夫が
健氣
(
けなげ
)
なる
討死
(
うちじに
)
を譽とは思ひ給はぬ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
年とつた製粉場主はランキン夫人からチエスタ孃の話を聞いて、
健氣
(
けなげ
)
にも自活の道を立てゝゐるそのか細い、孤獨の娘に直ぐ心を
惹
(
ひ
)
かれるやうになつた。
水車のある教会
(旧字旧仮名)
/
オー・ヘンリー
(著)
▼ もっと見る
名も知られずに悲しげな
白樺
(
しらかんば
)
、
處女
(
をとめ
)
で通す
健氣
(
けなげ
)
の木、わたしの悲しい心の
悦
(
よろこび
)
。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
千登世は
健氣
(
けなげ
)
に言つたが、圭一郎は情なかつた。
業苦
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
まだ五十になつたばかり、元氣ものの叔母さんは、賃仕事などをして、
健氣
(
けなげ
)
に後家を立て通して居ります。
銭形平次捕物控:305 美しき獲物
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
健氣
(
けなげ
)
にも、はた
傷
(
いた
)
ましや。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
健
常用漢字
小4
部首:⼈
11画
氣
部首:⽓
10画
“健”で始まる語句
健
健気
健康
健啖
健全
健啖家
健脚
健在
健児
健羨