“けなげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
健気90.3%
健氣5.5%
殊勝3.4%
殊勝気0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家康之を聞き「団右衛門は健気けなげなるものなり、首は見苦しくとも実検せん」とて、法通り実検した。すると、女の痞は忽ち怠った。
大阪夏之陣 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
地方から出て來た斯の姉さんでもお婆さんでも、小父さんを助けて、都會で自分等の運命を築き上げようとする健氣けなげな人達でした。
お若は面白いこともなくて毎日勤行を怠らず後世ごせ安楽を祈っているので、近所ではお若の尼が殊勝けなげなのを感心して、中にはその美しい顔に野心をいだ
「おいの、……や、紛れて声を掛けなんだじゃで、お稲は殊勝気けなげに舞台じゃった。——雨に濡りょうに……折角の御見物じゃ、幕切れだけ、ものを見しょうな。」
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)