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仮令
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よし
ふりがな文庫
“
仮令
(
よし
)” の例文
旧字:
假令
或
(
あるい
)
は
不甲斐
(
ふがい
)
ない意久地が無いと思いはしなかッたか……
仮令
(
よし
)
お勢は何とも思わぬにしろ、文三はお勢の手前面目ない、
耻
(
はず
)
かしい……
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
私は家人に「
御宅
(
おたく
)
では、こんなに昼間鼠が騒ぎますか」と訊ねて「いいえ、そんな事はありません」と云う様なことを聞いた事も
度々
(
たびたび
)
ある、
仮令
(
よし
)
、それが鼠としても
頭上の響
(新字新仮名)
/
北村四海
(著)
仮令
(
よし
)
や文芸上の大傑作であっても、其読者が低級で作の真髄に触れるだけの能力なくば、猫に小判、寧ろ時間浪費の損あるのみ、真珠と
瓦礫
(
いしころ
)
との区別がつかない米屋の小僧
一円本流行の害毒と其裏面談
(新字新仮名)
/
宮武外骨
(著)
もう今ごろは石の
砕片
(
きれっぱし
)
、一ツなかろう、
仮令
(
よし
)
あってもそれが墳墓であったことを、姉小路卿なる国司の在りし世を忍ばせる石であったことを、誰が知ろう、月の世界に空気なく
梓川の上流
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
仮令
(
よし
)
それがグヰンであったとしたところが、彼女は自分をすてゝ逃げたのではないか。
緑衣の女
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
▼ もっと見る
仮令
(
よし
)
、これ程明瞭には考えないでも、心の奥では、それを意識していはしなかったか。
恐ろしき錯誤
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
仮令
(
よし
)
其様
(
そん
)
な気がないにもせよ、お筆さんばかり悪い身装をして来る訳にもいきますまい、是は台なしに成って今は
不粋
(
ぶいき
)
ですが、荒っぽい小紋が有るんです、
好
(
い
)
いンじゃアないんですが
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
だから、私は
仮令
(
よし
)
真面目な勉強をするようになった後でも、試験の前々から決して苦しむようなことはせず、試験のその前夜になって、始めて
験
(
しら
)
べて置くというような方法を
採
(
と
)
っていた位である。
私の経過した学生時代
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
仮令
(
よし
)
それ等は実説にもしろ、人の痛いのなら百年も我慢すると云う昇が、
自家
(
じぶん
)
の利益を
賭物
(
かけもの
)
にして他人の為めに周旋しようと云う、まずそれからが呑込めぬ。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
仮令
(
よし
)
何様
(
どんな
)
訳で出来たからってお前の子に違いないものだから、手放して
他人
(
ひと
)
に
遣
(
や
)
るは人情として
仕悪
(
しにく
)
かろう、それは己も
能
(
よ
)
く察してはいるが……、此の子供等が独り遊びでもするようになって見な
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
周旋
(
とりもっ
)
て
貰
(
もら
)
ッて課長さんに取入ッて置きゃア、
仮令
(
よし
)
んば今度の復職とやらは出来ないでも、また先へよって何ぞれ
角
(
か
)
ぞれお世話アして下さるまいものでも無いトネー、そうすりゃ
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
“仮令”の意味
《形容動詞》
かりに、よしんば。
(出典:Wiktionary)
仮
常用漢字
小5
部首:⼈
6画
令
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“仮”で始まる語句
仮
仮面
仮借
仮名
仮初
仮髪
仮声
仮病
仮睡
仮寝