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付
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ふ
ふりがな文庫
“
付
(
ふ
)” の例文
それはそれとし、この菊水紋の旗を、尊良親王に
付
(
ふ
)
して、赤坂城へ下賜された叡慮のうちには図案以上な、機略の妙がうかがわれる。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
斬られた角兵衛は秘密にしているにしても、人の腕を斬って往来へ投げ捨てて、世間を騒がした照之助を不問に
付
(
ふ
)
して置くわけには行かない。
半七捕物帳:54 唐人飴
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
パンセイの頭には
亀裂
(
ひび
)
が入って、そこから暗黒世界がほんのわずかばかり沁み込んだために、彼を死に至らしめたのだという私の説を一笑に
付
(
ふ
)
している。
世界怪談名作集:12 幻の人力車
(新字新仮名)
/
ラデャード・キプリング
(著)
第七十三条 将来
此
(
こ
)
ノ憲法ノ条項ヲ改正スルノ必要アルトキハ
勅命
(
ちょくめい
)
ヲ
以
(
もっ
)
テ議案ヲ帝国議会ノ
議
(
ぎ
)
ニ
付
(
ふ
)
スヘシ
大日本帝国憲法
(旧字旧仮名)
/
日本国
(著)
無論今度のことは
等閑
(
とうかん
)
に
付
(
ふ
)
すべからざることですが、退校は少しく
酷
(
こく
)
にすぎはしますまいか
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
▼ もっと見る
彼のいう
盗人
(
ぬすびと
)
一件などはむろん一笑に
付
(
ふ
)
してしまったのであるが、なにしろ船長の申しいでが非常に嬉しかったので、それでは船の大工を連れて行って、部屋を調べさせましょうと
世界怪談名作集:13 上床
(新字新仮名)
/
フランシス・マリオン・クラウフォード
(著)
松蔵
(
まつぞう
)
の
家
(
いえ
)
が、
貧乏
(
びんぼう
)
のために、いっさいの
道具
(
どうぐ
)
を
競売
(
きょうばい
)
に
付
(
ふ
)
せられたことであります。
海のかなた
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
炳文を以て大将軍
徐達
(
じょたつ
)
に
付
(
ふ
)
して一等となす。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
勿論その時代とても、すべての人がそれを信用するわけではなく、心ある者は一笑に
付
(
ふ
)
して顧みなかったのであるが、そういうたぐいの流言は今日より多く行われ、多く信じられた。
廿九日の牡丹餅
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
そして、その
薪
(
まき
)
で火葬に
付
(
ふ
)
されて終るのが、女の一生と約されていた。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“付”を含む語句
心付
取付
追付
打付
見付
押付
言付
縁付
仰付
喰付
落付
寄付
片付
云付
申付
目付
顔付
貼付
近付
引付
...