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他所
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ほか
ふりがな文庫
“
他所
(
ほか
)” の例文
占
(
しめ
)
しは江戸四宿の内只此品川のみ然れば
遊客
(
いうきやく
)
も
隨
(
したが
)
つて多く彼の吉原にもをさ/\
劣
(
おと
)
らず
殊更
(
ことさら
)
此地は海に
臨
(
のぞ
)
みて
曉
(
あかつ
)
きの
他所
(
ほか
)
よりも早けれど
客人
(
まろうど
)
は
後朝
(
きぬ/″\
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
隅田川筋一帶がさうではあるが、
他所
(
ほか
)
は近代的美を徐々に造りつつあるとき、兩國橋附近も
直
(
ぢき
)
にさうなるであらう。
花火と大川端
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
何とかしてこの少年の希望を
他所
(
ほか
)
へ転換出来ないものかと苦心しいしい、今度は別の方向から質問してみた。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
そうして桂子はいつの場合でも、小次郎を
他所
(
ほか
)
へやろうとはせず、自分の
側
(
そば
)
へばかり引きつけて置いた。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「なに百円寄越す。」大杉氏はにやりと氷のやうな冷たい
笑
(
ゑみ
)
を
洩
(
もら
)
した。何処へ往つても刑事が附きまとふといふ事なら、百円貰つて
他所
(
ほか
)
へ
引越
(
ひきこ
)
しても悪い事はなかつた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
尤
(
もつと
)
も
至極
(
しごく
)
の事で、
他所
(
ほか
)
の水は
瓶
(
びん
)
に
貯
(
たくは
)
へて持ち寄りをしたのだから、
時間
(
とき
)
が経つて
死水
(
しにみづ
)
になつてゐる。加茂川のは
掬
(
く
)
み
立
(
たて
)
だけに水が
活
(
い
)
きてゐる。美味いに不思議はない筈だ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「断るまでもないがその代りに、お取調の模様は言う迄もない、今日お目付へお眼にかかった事までも、
事件
(
こと
)
が片付かぬうちに
他所
(
ほか
)
へ洩らいたなら、アンタの首がないけになあ。その積りで承知して置いて貰わんと……」
狂歌師赤猪口兵衛:博多名物非人探偵
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
“他所”の意味
《名詞》
該当の所とは別の場所。
他の場所へ移ること。
(出典:Wiktionary)
他
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
“他所”で始まる語句
他所行
他所者
他所目
他所事
他所他所
他所見
他所々々
他所乍
他所眼
他所村